八王子市の外壁塗装と瓦屋根で失敗しないために|塗り替え・葺き直し・葺き替えの選び方

はじめに
築年数の経った住宅では、お家の屋根が瓦屋根である方も少なくありません。八王子市でも、田園地帯や住宅地に、立派な瓦屋根のお宅が数多くあります。瓦は丈夫で長持ちする屋根材として知られていますが、「塗り替えは必要なのか」「ズレや割れはどう直すのか」「葺き替えにすべきか」といったご相談をよくいただきます。
瓦屋根のメンテナンスは、瓦の種類によって適した工事が大きく異なります。粘土瓦のように瓦そのものの塗装が不要なものもあれば、セメント瓦のように定期的な塗り替えが必要なものもあります。間違った工事をしてしまうと、費用が無駄になるだけでなく、屋根の寿命を縮めてしまうこともあります。
この記事では、八王子市で瓦屋根のメンテナンスを検討している方に向けて、瓦の種類と見分け方、劣化のサイン、工事の選択肢と費用の考え方、業者選びの注意点、実際にあったご相談事例までを、順番に解説します。

瓦の種類と、塗装が必要かどうか
まずは、お家の瓦がどの種類かを知ることが大切です。塗装が必要な瓦と、不要な瓦があるからです。
| 瓦の種類 | 特徴 | 塗装 |
|---|---|---|
| 粘土瓦(いぶし瓦・釉薬瓦など) | 粘土を焼いてつくる。耐久性が高い | 基本的に不要 |
| セメント瓦 | セメントを固めてつくる。表面に塗膜がある | 定期的な塗り替えが必要 |
| コンクリート瓦 | セメント瓦と同様、表面の塗膜が劣化する | 定期的な塗り替えが必要 |
| モニエル瓦 | 表面にスラリー層があるセメント系の瓦 | 専用の下地処理をしたうえで塗装 |
| 洋瓦(スペイン瓦など) | 粘土系で、形や色が洋風 | 基本的に不要 |
この表の通り、粘土瓦は瓦そのものの塗装は必要ありませんが、セメント瓦やコンクリート瓦は、表面の塗膜が劣化すると防水性能が下がるため、定期的な塗り替えが必要になります。この一言を知らないまま、「瓦は塗り替えがいらない」と思い込んでいたり、逆に粘土瓦に不要な塗装を勧められたりすることがあるため、注意が必要です。
瓦の種類の見分け方
- つやのあるいぶし銀や、釉薬の光沢がある:粘土瓦の可能性
- 表面がザラザラしていて、苔や汚れが付いている:セメント系の瓦の可能性
- 施工時期が1970〜1990年代で、表面に色あせが見られる:セメント瓦やモニエル瓦の可能性
見た目だけでは判断が難しいことも多いため、屋根の点検を依頼して、瓦の種類を確認してもらうのが確実です。屋根にご自身で上るのは、転落や瓦の破損の危険があるので避けてください。
瓦屋根の劣化のサイン
瓦屋根は、瓦そのものよりも、「瓦を支える部分」が先に劣化することが多いです。劣化のサインを整理しました。
| サイン | 状態 | 考えられる原因・リスク |
|---|---|---|
| 瓦のズレ・浮き | 列が乱れている | 強風や地震の影響、雨漏りの原因に |
| 瓦の割れ・欠け | ヒビや欠けが見える | 雨水が下に入りやすい |
| 漆喰の劣化 | 棟の漆喰が剥がれている | 棟内部の土が流れ出し、棟が不安定に |
| 棟瓦のズレ | 棟が波打っている | 地震・強風で棟が崩れるリスク |
| 苔・カビの発生 | 表面に湿った色の汚れ | 防水性能の低下(セメント瓦の場合) |
| 色あせ・表面の粉化 | 色が薄くなり、手に粉が付く | 塗膜の劣化(セメント瓦の場合) |
| 雨漏り | 室内の天井にシミができる | ルーフィング(防水シート)の劣化も考えられる |
このうち、特に注意したいのが「棟」です。棟の内部には「葺き土」という土が入っていることがあり、漆喰が剥がれると、雨で土が流れ出して、棟が不安定になります。地震や強風のあとに、棟が崩れる原因にもなるため、異変を感じたら早めに点検を依頼しましょう。

工事の選択肢と、費用の考え方
瓦屋根の工事には、劣化の程度に応じてさまざまな選択肢があります。一般的な工事を整理しました。
| 工事 | 内容 | 向いているケース |
|---|---|---|
| 部分補修 | 割れた瓦の差し替え、ズレの直し | 一部の破損やズレがある場合 |
| 漆喰の詰め直し | 棟の漆喰を削って新しく詰める | 漆喰の劣化が見られる場合 |
| 棟の取り直し(積み直し) | 棟瓦をいったん外して積み直す | 棟のズレ・波打ちがある場合 |
| 塗り替え | セメント瓦などの表面を塗装する | セメント系の瓦で劣化が軽い場合 |
| 葺き直し | 既存の瓦を一度外し、防水シートを交換して再利用 | 瓦自体は良好だが、下地が劣化している場合 |
| 葺き替え | 屋根材を新しくする | 劣化が進んでいる・軽量化をしたい場合 |
費用は、工事の種類や屋根の面積、瓦の種類、足場の有無などによって大きく変わります。一般的には、部分補修や漆喰の詰め直しは比較的費用を抑えやすく、葺き替えは費用が大きくなる傾向があります。正確な金額は現地調査で屋根の状態を確認してから算出されるため、複数社の見積もりを比べることをおすすめします。
葺き直しと葺き替えの違い
この2つは名前が似ているため、混同されやすい工事です。違いを整理しましょう。
| 工事 | 瓦 | 下地(防水シートや野地板) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| 葺き直し | 既存の瓦を再利用 | 新しくする | 瓦を活かして、下地をリニューアルできる |
| 葺き替え | 新しい屋根材に変える | 新しくする | 屋根全体を一新できる。軽量化も可能 |
粘土瓦は再利用がしやすいため、葺き直しを選択することがあります。一方、セメント瓦は再利用が難しい場合もあるため、葺き替えを検討することが多くなります。

軽量化と耐震性
瓦屋根は重量があるため、地震の揺れのときに建物にかかる負担も大きくなります。そのため、葺き替えで軽い屋根材に変えることで、建物の耐震性を高めやすくなるという考え方があります。ただし、建物全体の耐震性は、壁の量や基礎の状態なども関わるため、屋根を軽くするだけで十分とは限りません。耐震診断をあわせて検討すると、より安心です。
瓦屋根の塗り替えで気をつけたいこと
セメント瓦やコンクリート瓦の塗り替えをする場合は、次の点に注意しましょう。
- 高圧洗浄で、苔や古い塗膜をしっかり落とす
- 割れやズレがある瓦を、塗装前に補修する
- 漆喰や棟の状態を確認し、必要なら先に直す
- 下塗り、中塗り、上塗りの3回塗りを行う
- 瓦同士の隙間を塗りつぶしてしまわないようにする(縁切り)
特に、屋根の瓦の隙間を塗料で埋めてしまうと、雨水の逃げ道がなくなり、雨漏りの原因になることがあります。この縁切りという作業や、同じ目的の部材を使う方法は、業者によって異なります。見積もりの段階で、確認しておきましょう。
屋根や外壁のメンテナンス周期については、外壁塗装メンテナンスで失敗しないためにで解説しています。屋根と外壁を同時に工事すると、足場を組む回数を減らせる点もメリットです。足場代込みの見積もりを比べる前にもあわせてご確認ください。
雨漏りと、屋根の防水層(ルーフィング)
瓦屋根で雨漏りが起こる場合、原因が「瓦」ではなく、「瓦の下の防水シート(ルーフィング)」の劣化であることがあります。瓦は雨水を完全に止めるものではなく、下の防水シートが最後に雨水を防ぐ役割を担っています。防水シートは、一般的に20〜30年程度で劣化すると言われており、瓦が現役でも、下のシートの寿命が来ていることがあります。
この場合、瓦を一度外して、防水シートを交換する「葺き直し」や、屋根全体を新しくする「葺き替え」を検討することになります。雨漏りが起こっている場合は、塗り替えでは治らないことも多いため、原因の特定が最初のステップになります。雨漏りや防水については、防水工事で失敗しないためにも参考にしてください。
八王子市の外壁塗装と瓦屋根のメンテナンスを同時に考える
瓦屋根のお宅でも、外壁はサイディングやモルタルでできていることが多く、外壁塗装の時期は瓦のメンテナンスとは別に訪れます。八王子市で外壁塗装を検討しているときは、瓦屋根の状態もあわせて点検してもらうと、足場を組む回数を減らすことができます。
| 工事 | 瓦屋根のお宅での考え方 |
|---|---|
| 外壁塗装 | サイディング・モルタルの劣化に合わせて実施(目安は10〜15年) |
| 瓦の点検・補修 | 外壁塗装の足場を組んでいる間に、棟や漆喰を確認する |
| 雨どい・軒天 | 外壁と同時に塗装や補修を行う |
| 瓦の葺き直し・葺き替え | 外壁塗装と同じ足場で行えるかを確認する |
特に、棟の漆喰の劣化や下屋根の瓦のズレは、地上からは見つけにくいため、外壁塗装の現地調査の際にあわせて確認してもらうと安心です。外壁塗装の費用の目安は八王子市の外壁塗装の相場、足場代の考え方は足場代込みの見積もりを比べる前にをご覧ください。
災害後の点検と、火災保険の考え方
台風や強風、地震で瓦がズレたり、落ちたりした場合、火災保険の対象になることがあります。ただし、対象になるかどうかは、保険の契約内容や被害の原因によって異なります。経年劣化は対象外になることが一般的です。
- 被害に気づいたら、まず写真を撮っておく(安全な地上から)
- 保険会社や代理店に、早めに連絡する
- 「保険で無料で直せます」と断言する業者には注意する
保険の申請を代行するといって手数料を請求する業者や、保険金が下りることを前提に契約を急がせる業者とのトラブルも報告されています。契約前に、保険会社に直接確認しておくと安心です。
瓦屋根の業者選びで気をつけたいこと
瓦屋根は、塗装業者、板金・屋根工事の業者、瓦専門の業者など、得意分野が異なる業者がいるため、相談する相手を選ぶときに注意が必要です。
| 様子 | 注意点 |
|---|---|
| 「瓦がズレています」と突然訪問してくる | 怪しい点検商法の可能性。写真を確認して、すぐに契約しない |
| 瓦の種類を確認せずに塗装を勧める | 粘土瓦に塗装は基本的に不要。理由を確認する |
| 写真なしで「危険です」と言う | 写真や動画で状態を見せてもらう |
| 葺き替えを前提に話を進める | 部分補修や葺き直しなど、他の選択肢の説明もしてもらう |
| 見積もりが「一式」だけ | 瓦の枚数や棟の長さなど、数量を確認する |
ここで大切なのは、「工事を勧められたからすぐに決める」のではなく、ある程度の情報を集めてから判断することです。見積もりの見分け方は、安い業者選びで失敗しないための見積もりの見分け方をご覧ください。保証については、外壁塗装の保証で確認すべきポイントも参考になります。
定期点検の目安
瓦屋根は、丈夫な分、つい点検を後回しにしがちです。一般的な点検の目安を整理しました。
| タイミング | 点検の中身 |
|---|---|
| 5〜10年ごと | 瓦のズレ・割れ、漆喰の状態の確認 |
| 台風・地震のあと | 瓦の落下、棟のズレ、雨漏りの有無 |
| 10〜15年ごと(セメント瓦) | 表面の塗膜の状態、塗り替えの検討 |
| 20〜30年 | 防水シートの状態確認、葺き直し・葺き替えの検討 |
点検は、屋根に上ることが必要な場合もありますが、ドローンや高い位置からの撮影で確認できる場合もあります。点検の結果を写真付きの報告書でもらえるかを、事前に確認しておきましょう。
実際にあったご相談事例
ここからは、瓦屋根に関して実際にいただいたご相談を、プライバシーに配慮し、複数の事例を組み合わせた形でご紹介します。
事例1:粘土瓦に塗装を勧められて迷ったBB様(八王子市・60代男性)
訪問してきた業者に、「屋根の瓦を塗り替えていないと危険です」と言われ、不安になってご相談いただきました。点検をしていただくと、ご自宅の瓦は粘土瓦で、瓦そのものの塗装は基本的に不要という説明でした。代わりに、棟の漆喰の劣化が見つかり、漆喰の詰め直しをすることに。「種類を確認してもらってよかった」とお話しされていました。
事例2:棟のズレを早めに直して雨漏りを防げたBC様(八王子市・70代男性)
台風のあと、屋根の棟が動いているように見えてご相談いただきました。点検の結果、棟瓦のズレと漆喰の剥落が確認され、棟の取り直しを行いました。早めに対応したことで、雨漏りにつながる前に直せたケースです。「気になったときに相談してよかった」とお話しされていました。
事例3:葺き直しと葺き替えで迷ったBD様(八王子市・50代女性)
築30年以上のお宅で、屋根の瓦は比較的良好でしたが、天井にシミが出ていました。点検の結果、瓦の下の防水シートが劣化している可能性が高いとわかりました。葺き直しと葺き替えを比較して、瓦を活かして下地をリニューアルする方針で進められました。「選択肢を比べられて納得できた」とお話しされていました。
※上記は複数のご相談内容を組み合わせた事例であり、特定のお客様の実例そのものではありません。
よくある質問
Q. 瓦屋根は塗り替えが必要ですか?
A. 瓦の種類によります。粘土瓦は基本的に塗装が不要ですが、セメント瓦やコンクリート瓦は定期的な塗り替えが必要です。まずは瓦の種類を確認しましょう。
Q. 棟の漆喰が剥がれています。放置してもいいですか?
A. 漆喰が剥がれると、棟内部の土が雨で流れ出し、棟が不安定になります。早めに点検を依頼しましょう。
Q. 自分で屋根に上って確認してもいいですか?
A. 転落や瓦の破損の危険があるため、おすすめできません。地上から写真を撮る程度にとどめ、点検は専門業者に依頼しましょう。
Q. 葺き直しと葺き替えでは、どちらがおすすめですか?
A. 瓦の状態や種類、予算や耐震性の考え方によって異なります。一般的には、瓦が良好で下地だけが劣化している場合は葺き直し、劣化が進んでいる場合や軽量化をしたい場合は葺き替えを検討することが多くなります。
Q. 瓦屋根の点検は、どれくらいの頻度ですればよいですか?
A. 一般的には、5〜10年ごとの点検と、台風や地震のあとの確認が目安です。異変を感じたときは、早めに相談しましょう。
まとめ:瓦の種類を確かめて、必要な工事だけを選ぶ
瓦屋根のメンテナンスで最も大切なのは、瓦の種類を確認して、必要な工事だけを選ぶことです。粘土瓦は塗装が不要で、セメント瓦は定期的な塗り替えが必要という違いを理解しておくことで、不要な工事を避けやすくなります。
大切なのは、次の3点です。
- 瓦の種類を確認し、塗装が必要か不要かを判断する
- 棟の漆喰やズレ、防水シートの劣化など、「支える部分」の状態を点検する
- 突然訪問してくる業者の言葉を鵜呑みにせず、写真と複数社の見積もりで判断する
合同会社IC ReHOMEは、八王子市を中心に外壁塗装・屋根塗装を手がける地域密着の会社です。屋根の状態確認や、工事の選び方のご相談も、現地調査・お見積もりを無料で承っております。お気軽にご連絡ください。
八王子市の外壁塗装のご相談は、下記お問い合わせページよりお気軽にご連絡ください。
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